MCA無線とは、業務用無線に比べ、「統制通信」、「一斉通信」といった一般業務用無線と同じ通信形態を持ち、通信は、無線機同士でなく、中継局を経由することで通話エリアが広範囲です。
通話範囲は北海道~沖縄まで、全国での通信が可能である事が大きな特徴と言えます。
独自の高速デジタル回線で、日本全国の車と通信できる超広域の無線サービスで、全国展開のビジネスに便利です。
また、エリアを区切る事で、関東圏、近畿圏 等、各拠点間の通信に利用する際にも最適で、ユーザーコードで管理されている為、外部から通話内容を聞かれる心配もありません。
他の一般業務用無線とは違い「無線従事者」の資格は必要ありませんので、電波法検査に基づく定期検査も無い為、運用コストを抑える事ができます。
自前で中継局を作る必要も無く、初期投資を小さくでき、月額固定の定額制で、通話費等を気にする必要がありません。
デジタルMCA無線「mcAccesse」は、災害時の防災・危機管理の緊急連絡用としても活用できます。
阪神淡路大震災、新潟中越大震災、岩手・宮城内陸地震などの大規模災害でも通信を継続し続けるなど信頼性が高く、低コストの通信システムとして、市町村防災用無線として消防庁からも活用を推奨されています。
(万一、中継局間の回線が大地震などで切断されても、中継局からの電波が半径20~40kmと遠くまで届くため、その無線域内での通信は確保されます。)
携帯電話と比べても、「災害時も混雑のない安定した通信」「グループ通信で全員が瞬時に情報共有」「車の運転中に通信可能(道交法対応)」と安心の機能が充実しています。
業の災害対策だけでなく、危機管理やBCPへの活用も急速に広がっています。
中継局は24時間365日体制で保守管理されており、最大限の耐震対策、電源装置は非常用の自家発電装置を完備で停電時にも万全の対策がうつ事ができ、ビジネスの効率化にも貢献しています。
また、ユーザーが業務用に特定されている為、電波が混み合う事も少なく、既存の設備のデジタル化や指定避難場所に必要な通信手段の確保など、多岐の渡る課題を解決することが可能です。
日常業務では部署ごとでのご利用、緊急時等、通信が必要な際には部署間を結んでの通信も可能です。夜間や休日の災害、オフィスの倒壊等でも、責任者の車や自宅が臨時の指令局にする事ができます。更に、大規模災害時には、全国からの応援車両とも通信・連携が可能となります。
グループ通信で、瞬時の情報伝達ができるので、渋滞情報から災害時の緊急連絡まで、情報伝達の速度が違います。生コン、新聞配送など、特に時間制限に厳しい業務や災害時の危機管理に不可欠な機能が搭載されています。
他の業務用無線との比較では、「全国の端末と通信が可能」「秘話性が高く業務情報や個人情報の保護も万全」「多彩なアプリケーション」と、とても便利です。
携帯電話と違い、道交法規制対象外ですので、運転中でも緊急連絡を取る事ができます。
また、不在時でも、音声メッセージや定型文字メッセージを残す事ができ、受信側も重要な情報をワンタッチで録音してあとで再確認する事が可能です。
MCA無線はGPS・データ通信・テレメータシステムなどの各種アプリケーションが充実しています。
GPS車両動態管理で輸送や配車を効率化や、PBX接続で内線・外線電話に連絡とる等、又は 同報型コミュニティ無線で避難情報を周知、静止画像で被害状況をビジュアルに伝達 する事ができるなど、リアルタイムでアプリケーションを通した情報を基に、業務全体の流れを見ながら、予測をたてる事ができます。
業務の安全性を高める運行管理、輸送や配車を効率化するGPS車両動態管理や、地域住民に対し、迅速・的確に防災・避難情報等を伝えるコミュニティ無線、一般の電話網との接続など、豊富なアプリケーションが業務のバックアップをします。